・カードの照会更新サービス
自己カード情報照会システム
・提供共用サービス
図書貸出カード、キャッシュカード、共通診察券
(3)今後の課題
ICカードの導入のあたって、今後の課題として次の諸点があげられている。
?@ 医療情報の取扱い
福祉カードの開発当初は、保健医療カードとしての利用が計画されていた。しかし、この点は、今後の課題とされている。
現在、医療機関ごとに個別の管理がされている医療情報は、患者単位に集約されることにより、医療情報の有効利用が図られ、医師にとっては患者の健康状態を一層詳しく知ることができ、場合によっては検査や投薬の重複を避けることができる。また、患者にとっても自分の健康状態をより的確に医師に伝えることができるので安心して診てもらえるとしている。
しかし、現実には、入力の負担など多くの問題の指摘があり、現段階では今後の課題として残されているのが現状である。
?A カードの広域的利用
このICカードは、出雲市民のみが利用できるものである。しかし、今日では人の往来は活発化し、行動範囲が拡大していくにつれ、行政区域だけを意識していては、多種多様な市民の要望や生活スタイルの変化に対応することが困難になってきている。
カードシステムは、本来、従来の枠組みに固執しない新たな行政サービスの実現を目指すものであるだけに、市民の幅広い要望に応えていくためにも、広域的な運用を検討すべきとしている。
?B カードの標準化
住民の転出が頻繁になっている今日、カードシステムを運用している自治体間でのデータの互換性等連携も考慮する必要がある。せっかく蓄積した保健医療等に関するデータも、いったん転出すると転出先の自治体では利用できないのが現状である。
このような弊害を避けるため、カードシステムの標準化により、システム開発の効率化、経費の節減、開発から運用までの期間短縮、近隣市町村との連携等を図ること
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